「ザ・シンプソンズ」、やっぱり放送自粛の動きが出てきたか。ホーマーは原発のダメ検査員だから...

米人気アニメ「ザ・シンプソンズ」を放映しているオーストリアとドイツ、スイスのテレビ局は29日までに、福島第1原発事故に配慮し、原発関連のジョークを扱ったエピソードの放送を当面自粛する方針を決めた。同アニメは、主人公一家の父親が原発で安全管理を担当している設定で、原発のずさんな管理を風刺する場面が頻繁に現れる。

 福島第一原発事故で、まず頭に浮かんだのは不謹慎かもしれないけど、「ザ・シンプソンズ」だった。主人公のホーマーは原発のダメ職員。ウィキペディアを見たら、「スプリングフィールド発電所の安全検査員」となっている。うーん、ホーマーは原発でも、安全管理が仕事がだったのか。いま福島の現場で生命をかけて奮戦している方々に頭が下がるものの、原子力安全・保安院や東電の記者会見を見ていると、つい「シンプソンズ」を思い出してしまう。地震以来のドタバタぶりはアニメの世界につながっていってしまう。リアルな世界の安全管理がしっかりしているときは誰でもジョークとわかる話が、ホーマーがリアリティを持ってしまうところに本当の問題があるんだけど...。