フランスがコートジボワールに軍事介入。前大統領側を攻撃

フランス大統領府は4日の声明で、コートジボワールに駐留するフランス軍が武力介入を開始したと発表した。国連の潘基文事務総長の要請に基づき、大統領職に居座るバグボ氏側部隊の攻撃から市民を守るのが目的としている。フランス公共ラジオによると、フランス軍の軍用ヘリコプター数機が4日夜、アビジャン周辺に展開するバグボ氏側部隊の重火器や戦車、装甲車を攻撃した。

 アフリカが荒れている。国連決議を経て欧米、カタールなどがリビアに軍事介入したのに続き、今度はフランスが国連事務総長の要請に基づく形で、大統領選挙をきっかけに内戦状態にあるコートジボワールに軍隊を派遣する。選挙の結果を認めず、大統領の座に居座るバグ簿大統領側を攻撃。チュニジア、エジプトまでは自分の国は自分たちで解決していたが、バーレーンにはサウジが軍隊を派遣しているし、中東・アフリカ情勢も次第に複雑な様相を呈してきた。

部族と国家―その意味とコートジボワールの現実 (研究双書)

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