福島第一原発、水素爆発の予防へ窒素を注入...。それって結構、大変なリスクに直面しているような...

東京電力福島第1原子力発電所では、原子炉の冷却に向けた作業が続く1-3号機のうち、燃料棒の損傷が最も大きいとみられる1号機の扱いが焦点になってきた。水素爆発を予防するため原子炉格納容器へ窒素の注入を開始。冷却のため注入する水の量も汚染水の流出につながるため微妙に調整する必要があり、難しいかじ取りが迫られている。

 水素爆発を予防するために原子炉格納容器に窒素を注入するという。1号機と3号機では水素爆発があったから、「新たな水素爆発」を予防しないと、というのだが、前回は建屋、今回は原子炉格納容器。これって意味合いが全然違うような...。冷却系が機能せず、炉心が溶融、原子炉格納容器が水素爆発または水蒸気爆発を起こし、容器内の放射能を飛散させるというのは、原発事故の最悪シナリオとして知られるが、そのリスクに直面しているということなんだろうか。予防の段階とはいえ、そのリスクがあるのならば、退避範囲を拡大しなくていいのだろうか。毎日、東電と原子力安全・保安院の発表があるたびに、ボロッボロっと、え〜、という話が出てくる。「冷静に、冷静に」といわれても、本当はどうなんだろうという疑念がどうしても残ってしまう。