7日夜、東北でM7.4の強い余震。死者も出たし、停電で生産にも影響。女川原発の電気系統は1系統に

7日午後11時32分ごろ、東北地方で強い地震があり、仙台市宮城県栗原市震度6強を観測し、北海道から中国地方で6弱?1の揺れを感じた。東日本大震災の余震とみられる。余震で6強を観測したのは初めて。気象庁によると、震源地は宮城県牡鹿半島の東約40キロで、震源の深さは約40キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.4と推定される。警察庁や各地の病院などによると、3人が死亡し、163人が重軽傷を負った。この地震気象庁は一時、宮城県沿岸に大震災発生時以来の津波警報を発表。青森、岩手、福島、茨城県の太平洋沿岸にも津波注意報を出したが、津波は観測されなかった。

 もう余震もおさまってきたな、と思ったところで、大きな余震がやってきた。仙台の様子を伝えるNHKニュースの映像を見ていたら、電気が落ちたのがわかった。停電は、復旧し始めていた工場の生産に影響を与える。電力など最も安定した産業インフラを持っている国だった日本が自然に苦しめられている。これでは、サプライチェーンもなかなかもとに戻らない。英エコノミストが、企業経営の潮流は「Just in time」から「Just in case」に変わると書いていたが、効率性よりも供給のほうが問題になってきた。
 女川原発では、外部4系統のうち3系統がダウンしたという。1系統残ってはいるものの、電気なければ、恐ろしい凶器という原発の怖さが漂う。
東通原発、外部電源が復旧 女川は1系統で冷却:日本経済新聞 => http://t.co/aQP8puO
ソニーセイコーの工場停止、基地局にも影響 東北停電:日本経済新聞 => http://t.co/Veqi9Fg
★東北の震度6強の余震、死者3人に 一時400万戸停電:日本経済新聞 => http://t.co/eWZqRKK

地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書)

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