菅首相退陣論がじわじわと...。次第に、うねりになっていくような...
自民党の谷垣禎一総裁は14日、菅直人首相が「自ら出処進退を判断する時期に来ている」との考えを示した。福島第1原発事故への同首相の対応を批判し、「これ以上この体制でいくのは国民にとって極めて不幸だ」と訴えている。
危機に際してはリーダーのもとに一致団結する。しかし、そのリーダーが無能だったときに、どうしたらいいのか...。1カ月は従う。批判はしない。しかし、1カ月が我慢の限界ということだろうか。そんなムードになってきた。自民党の谷垣総裁も菅首相退陣論を語り始めたが、最近、目についた記事を順不同に拾っただけでも、自民党、民主党、双方で動きが...
・「菅内閣そのものが大災害」伊吹文明氏(読売新聞) => http://t.co/JA1Jx0l
・みんな・渡辺代表、「菅首相の退陣がスタート」 - MSN産経ニュース => http://t.co/elkc3hE
・民主若手が首相退陣要求(時事ドットコム) => http://t.co/0FphAQp
・「無責任内閣、更なる災禍も」 小沢・民主元代表、首相を批判(毎日新聞) => http://t.co/h7YQenR
・自民・林氏:菅首相と大連立は不可能、震災対応を批判 - Bloomberg.co.jp => http://t.co/t56D8H1
みんな「撃ち方始め」という感じ。もちろん、こんな時期に首相が辞めてどうするのだという反論はメディアの社説を含めて多い。
・社説:菅首相への批判 ただ「辞めろ」は無責任だ(毎日新聞) => http://t.co/Tlk0SS4
しかし、震災後の対応は、組織を乱立したり、内閣参与を乱造したり、まともには見えない。内閣不信任へと流れが大きくなっていくんじゃなかろうか。自分で辞める人ではないから、不信任の票読みで絶体絶命になるまで、ドタバタするんだろうなあ。メディアもいずれ、続投、退陣2派に分かれていくのだろうか。まあ、政治家もメディアもまずは世論調査にすがるのかもしれないが、この手の話だと、設問の作り方で操作できそうな気もするから(対応のひどさを思い起こさせるような事例から入るか、東北の人たちが大変な、この時期に混乱は嫌ですよね、というトーンで聞いていくのか)、設問内容も含めて結果を見ないと危ないなあ。
で、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版では、首相は退陣すべきかどうかというアンケートを以下のページで早速やっていた。
【投票】菅首相は辞めるべきか辞めざるべきか - WSJ => http://t.co/jWpm8H2
見たときは(WSJ日本版ということもあってか)、投票数が少なかったが、それでも続投を支持する票が少なかった。復興構想会議は6月までに案をまとめるというが、そのときに提出する首相は誰なのだろう。最悪は与野党が妙に談合して、その構想を受け取るのを花道にしてみたいな野合が成立してしまうことかもしれないけど。すると、計画停電の不安がない2ヵ月を無駄に過ごすことになってしまう。
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/11/07
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (26件) を見る