フィンランドで反ユーロ政党が議席拡大。ポルトガルなどへのEU支援計画の影響?
欧州連合(EU)に加盟するフィンランドで17日投開票が実施された議会選挙は、反ユーロ政党の「真のフィンランド人」が2位と僅差の第3党に大躍進した。同党が議会あるいは政府で大きな役割を担う可能性が浮上し、ポルトガルなどに対するEUの支援計画に暗雲が垂れ込めている。▼他のユーロ圏諸国とは異なり、フィンランド議会はEUによる救済資金要請に関して採決を行う権限を有しており、EUの支援計画が滞る可能性が出てきた。▼選挙の最終結果では、中道右派の国民連合が20.4%を確保して第1党の座を守ったものの、真のフィンランド人は2007年のわずか4.1%から19.0%に大きく得票率を伸ばした。こうした結果を受け、同党には政権協議への参画が求められる見込みだ。
フィンランドも苦労して再生してきた国だから、ポルトガルやギリシャなどの放漫財政には我慢ならないのだろうか。ドイツを筆頭に中欧・北欧の健全財政派には、南欧の放埒が我慢ならないのだろうなあ。この反ユーロ政党の躍進、アリとキリギリスの話は思い出すな。フィンランドのアリさんたちはポルトガルやギリシャのキリギリスさんたちを助ける気にならないのかもしれない。理性ではひとつのユーロが政治・経済的な強さを生み出すと理解しても、感情的にはなぜ自分たちが不始末の負担をしなければならないのかと思うのだろう。豊かとはいっても、質実な国だし、アリさんだって、そう楽ではないだろうから、こじれるんだろうなあ。
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