東日本大震災、犠牲者の死因からみると、やはり東日本大津波だったのだな

警察庁は19日、東日本大震災で被害が大きかった岩手、宮城、福島の3県で検視を終えた遺体約1万3千体のうち、92・5%の死因が水死だったと明らかにした。年齢を確認した遺体のうち、60歳以上が65・2%を占め、特に70代が多く、23・9%だった。▼警察庁地震発生後から今月11日までの1カ月で3県で検視を終えた1万3135体を分析。1万2143体が水死、焼死が148体(1・1%)、圧死やけがによる損傷死などが578体(4・4%)で、死因がはっきり分からない遺体が266体(2%)だった。

 1万3000人の犠牲者の9割以上が水死。これは大震災というよりも、大津波だったのだな。海外のメディアが被災地から、ここにあるのは生か死かのいずれかで、驚くほど負傷者が少ないというような話をレポートしていたが、津波に飲み込まれるかどうかで運命が決まってしまった。過去の歴史を振り返れば、三陸地方では、こうした巨大津波があったわけだが、改めて自然の力の凄まじさを痛感する。明治や昭和の津波はもう過去の話と思っていたが、福島原発で指摘された貞観津波とか、歴史を研究しておくことが大切なんだな。
東日本大震災:先人は知っていた 「歴史街道」浸水せず (毎日新聞) => http://t.co/NbKEx0P

三陸海岸大津波 (文春文庫)

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