米国債の格付け見通し、S&Pが「ネガティブ(弱含み)」に変更

 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は18日、米国債の格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に変更した。これは現在「AAA(トリプルA)」とされている米格付けが引き下げられる可能性が以前よりも増していることを示している。米国の巨額の財政赤字と政府債務への対処方法が依然不透明なことが理由だという。

 民主・共和両党対立する米国の財政問題に対して格付け会社が警告のイエローカード。減税原理主義共和党も、言葉先行型のオバマ政権も、どっちもどっちという感じがしつつ、来年秋の大統領選挙に向けての危険な駆け引きが始まるのだろうか。そんな余裕はありませんよ、というマーケットからの警告かも。このところ堅調だったニューヨーク株式市場も、震災後低迷気味の東京株式市場もそろって、米国債ネガティブに対して「売り」ということになっている。
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