米国の先住民がビンラーディンのコード名を「ジェロニモ」としたことに抗議

アメリカの特殊部隊が国際テロ組織「アルカイダ」のウサマ・ビンラディン容疑者を殺害した秘密作戦で、「ジェロニモ」という暗号が使われたことに抗議の声が上がっている。▼ジェロニモは、実在したアメリカ先住民アパッチ族の指導者の名前で、先住民族の団体は、作戦でその名前が暗号として使われたことに対し、「アメリカの敵と英雄のジェロニモを結びつけたことは、先住民族を傷つけるものだ」と抗議の声明を出した。

 それはそうだろう。ネイティブ・アメリカンが抗議するのは当たり前のこと。騎兵隊のインディアン殲滅作戦とアルカイダの殲滅作戦が同じ感覚で行われていることを露呈してしまった。作戦計画で名前を付けた当事者たちは意識していなかったのだろうが、それだけに悪い。本音ということだから。しかし、オバマ政権はブッシュ政権よりもインテリかと思ったら、軍事となると、同じような知的レベルになってしまうのか。それが米国なんだろうか。オバマはマイノリティの心がわからないという批判をまた浴びてしまうかもしれない。まあ、暗号名が「ヤマモト」でなかっただけ、良かったと日本人は思うべきなんだろうか。
【やぶしらず通信・関連ログ】
・米国では、山本五十六もビンラーディンも同じなんか?(5月5日) => http://bit.ly/k6hMpj
ビンラディンのコード名は「ジェロニモ」...。これじゃ、騎兵隊がインディアンを退治するみたいな感覚じゃあ...(5月3日) => http://bit.ly/mSfvD4

ジェロニモ

ジェロニモ