- 作者: 黛まどか
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2008/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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印象に残った句をいくつか抜書きすると...
分け入っても分け入っても青い山 山頭火
山頭火は名前は知っていても、俳句は意外と知らない。ちょっと勉強しみるかな。
さまざまのこと思ひ出す桜かな 松尾芭蕉
芭蕉も知っているようで、知らないところがある。この句は知らなかった。たしかに桜は、良い思い出、つらい思い出、さまざまな思い出を呼ぶ覚ます。これからは、桜を見ると、東日本の惨劇を思い出すことになるのかもしれない。芭蕉もきちんと読んでみようか。芭蕉には、こんな句も。
おもしろうてやがてかなしき鵜舟哉 松尾芭蕉
こちらの句はさすがに知っていたが、こうした感懐は、いつの世にもあるものなのだな。
日の後を追つて行きけり石鹸玉(しゃぼんだま) 佐藤和枝
これなども味があるなあ。
花の下片手あづけて片手冷ゆ 鈴木榮子
ロマンティックな風景。最後に、こんな人の句も
セーターの初めての赤灯に揺れて 夏目雅子
夏目雅子も俳句を読んでいたのだな。