荒れる中東。イスラエルとパレスチナで、シリアで、エジプトで
中東情勢は依然として流血が収まらない。例えば、昨日15日には、こんな話が...
イスラエル軍は15日、周辺国からイスラエルに越境・接近しようとしたパレスチナ人のデモ隊に発砲し、少なくとも12人が死亡した。イスラエル建国記念日に当たるこの日は、故郷を追われたパレスチナ人にとっては「ナクバ(大惨事)」とされており、イスラエル軍はデモ活動に警戒を強めていた。
イスラエルの建国記念日はパレスチナ側から見れば「大惨事」になるのだな。それもわかる。で、死者が12人。イスラエルは容赦なく発砲するだろうから、こうした結果はわかっての殉教型デモだったのだろうか。
一方、シリアの騒乱もなかなか収まらない。
ロイター通信によると、シリア軍は15日、レバノン国境に近いシリア西部タルカラフを包囲、住民に発砲し、少なくとも7人が死亡した。反政府組織の話として伝えた。タルカラフでは反政府デモが続いていた。シリア当局による弾圧を恐れて女性や子供ら数百人がレバノン側に難民として逃れた模様だ。シリア政府は13日に「近く全国で国民との対話を行う」と発表するなど、軟化姿勢ものぞかせているが、弾圧継続に内外の反発が強まりそうだ。
アサド政権もリビアのカダフィ政権同様、情け容赦ない。反旗を上げる自国民を抹殺することに躊躇がない。こじれるなあ。リビアにしても、国連が軍事介入してもまだ出口が見えないし。
そして、中東民主化革命の優等生とみられたきたエジプトでも...
イスラム教徒と少数派のキリスト教徒の衝突が相次いでいるエジプトでは、13日、宗教間の融和を呼びかける大規模なデモが行われました。エジプトでは今月7日、首都カイロの近郊で、イスラム教徒と少数派のキリスト教徒が衝突し、12人が死亡、240人余りがけがをし、その後も双方の衝突が相次いでいます。こうしたなか、ムバラク前大統領を退陣に追い込んだ市民のデモが行われたカイロ中心部のタハリール広場では、13日、宗教間の融和を呼びかける大規模なデモが行われました。
宗教対立が激化している。タハリール広場の理想が維持できるのかどうかだなあ。イスラムはもともとはキリスト教にも寛容だったのだから、その原典に戻れるかだなあ。
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