イタリアは国民投票で、原発復活拒否を選択

原子力発電所を持たないイタリアで13日、過去に全廃した原発の復活の是非を問う国民投票が即日開票され、成立条件である50%超を大幅に上回る投票率に達し、復活拒否が決まった。反対票は94%を超え、国民の圧倒的多数が脱原発を支持した。福島第1原発事故後に国民の審判で原発反対を選択したのは同国が初めて。政府が目指す将来の原発新設計画は白紙撤回される。

 イタリアはそもそも原発を全廃していて原子力に依存しない国だったのだな。このところの「原発ルネッサンス」で復活の機運があったのが、福島原発事故で消えてしまった。ドイツも地方議会選挙では脱原発・反原発が優勢だったし、欧州では、この流れが大きくなっていくのかもしれない。ドイツは当分、電力不足分を原発大国のフランスに依存するようだが、イタリアの場合はどうなのだろう。

原子力ルネサンス ?エネルギー問題の不可避の選択? (知りたい!サイエンス 38)

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