レバノン、5カ月の内閣不在のあと、ようやく反米派中心の政権が発足

5か月にわたって内閣不在の状態が続いていた中東のレバノンでは、イスラムシーア派組織ヒズボラなど反米を掲げる勢力が、過半数を占める新しい内閣が近く発足することになりました。レバノンでは、ことし1月に親米派のハリリ前首相が率いる挙国一致の連立政権が崩壊したあと、イスラムシーア派組織ヒズボラなど反米派が擁立したミカティ首相が組閣作業を進めてきましたが、各政治勢力の間で調整がつかず、5か月にわたって、内閣不在の状態が続いていました。

 ヒズボラ中心の内閣か。イスラエルはキリキリするのだろうな。しかし、内閣不在の状態が5カ月も続いたのか。昔だったら、そんな国があるのかと呆れたものだが、最近は日本もあまり変わらないように思えてしまうところが悲しい。内閣があるような、ないような...。辞めると言って辞めない首相と、辞めろと叫びながら、次を考えていない反政権勢力。そして反政権を叫ぶ人間が野党だけでなくて与党にもいる国。レバノンのほうがまだわかりやすいか。

現代シリア・レバノンの政治構造 (アジア経済研究所叢書 5)

現代シリア・レバノンの政治構造 (アジア経済研究所叢書 5)