ついに出た充電型の19インチ液晶テレビ。「節電」という名の「停電」グッズ

東芝は、液晶テレビREGZA」(レグザ)の新モデルとして、バッテリー駆動に対応した「REGZA P2」シリーズを発表。19V型の「19P2」を7月上旬より発売する。▼付属の専用のバッテリーパックを装着することで、バッテリー駆動が可能な液晶テレビ。リモコンの「ピークシフト」ボタン押すだけで、AC電源とバッテリー電源の切り替えを行うことができる。電力需要ピーク時間帯などに、電力供給をAC電源からバッテリー電源に切り替えることで、家庭の電力負荷を軽減することができるという。

 どこかが出すと思ったら、やっぱり出てきたバッテリー装着で充電可能な液晶テレビ。小さな液晶のポータブルTVではなくて、フツーのサイズの本格的な充電テレビ。停電がいつ起こるか、わからない時代には、こうしたタイプにニーズがあるのかも。表看板は「節電」だが、付属のアンテナでワンセグも視聴できるとしているところが、いかにも停電グッズっぽい。
 電力供給不安地域が関東・東北から関西、中部地方へと連鎖反応を起こしていくなかで、この手の商品が関心を集めるのだろうな。扇風機も充電タイプがずいぶん出てきた。そんなに技術的に難しい製品ではなさそうだし、韓国、台湾、中国のメーカーも安い製品を投入してくるだろうか。それとも、日本ローカルなニーズでグローバルプロダクトにはならないだろうか。
 この手の製品、どうせやるのならば、スマートグリッドのような形で、東京電力電力需給状況のデータと連携して、需給がタイトになったら、自動的にバッテリー駆動に切り替わったりしたら、すごいけど。ネットワークにうまくつなげれば、技術的な対応はそれほど難しいことではないのだろうか。
東芝液晶テレビ「レグザ」P2シリーズ製品サイト
 http://www.toshiba.co.jp/regza/option/p2/

スマートグリッド革命――エネルギー・ウェブの時代

スマートグリッド革命――エネルギー・ウェブの時代