山本眞功『家訓集』

家訓集 (東洋文庫)

家訓集 (東洋文庫)

 皇族・公家、武家、商家、農家など日本の代表的な家訓を集めた本。平凡社東洋文庫らしく格調高く、原文と解題、「語句への必要最小限の註解」があるだけなので、読むのは教養が必要とされ、なかなか大変。私はというと...。これはちょっとしんどかった(というか、すんなり読みこなせなかった)。やはり現代文の訳がついていないと、江戸時代以前のものはなかなか厳しい。明治以降のものは歴史的仮名遣いでも、こうは苦労しないから、やはり日本語は明治を境に変わったのかなあ、などと、家訓とは関係ないことを考えてしまった。