ギリシャ、財政再建法案を可決

ギリシャ議会は29日、歳出削減や増税、国有資産売却を盛り込んだ5カ年の中期財政再建計画法案を賛成155票、反対138票で可決した。可決により、国際通貨基金IMF)・欧州連合(EU)による120億ユーロ(173億ドル)の第1次支援第5弾融資に向け大きく前進した。▼賛成票が反対票を確実に上回ったことで、30日に採決が予定されている緊縮措置の具体策を定めた関連法案も可決されるとみられている。▼ただ債務危機の状況は依然として深刻で、社会不安も高まっていることから、今週法案が無事に可決されても、ギリシャIMF・EUとの合意通り、緊縮財政措置を確実に実施できるかは依然として不透明感が強い。 

 アテネでは財政緊縮に反対するデモ隊が荒れ狂っているようだが、議会は財政再建法案を可決。とりあえず、EUにとどまる強い意志を政治としては示したということか。しかし、目先、痛みを迫られる市民が納得するかどうかは別で、まだまだ荒れるのかな。堅実型のドイツや北欧は、南欧の放埒に我慢がならないようだし、EUもなかなか難しそうだなあ。
★Greece pulls back from the brink - FT.com => http://on.ft.com/mpoDJ3

ギリシャ危機の真実 ルポ「破綻」国家を行く (Mainichi Business Books)

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