IMF専務理事にフランスのラガルド財務相

国際通貨基金IMF)は28日の理事会で次期専務理事にフランスのクリスティーヌ・ラガルド財務相(55)を選出したと発表した。性的暴行事件でストロスカーン前専務理事が辞任したことに伴うもので、IMFのトップに女性が就任するのは1944年の設立決定以来初めて。7月5日に就任し、任期は5年。ギリシャなど欧州財政危機への対処が当面の大きな課題となる。

 「女性で初」ということよりも、フランスがストロスカーン氏に続いて専務理事のポジションを守ったということなのだろうな。専務理事は欧州で、次席は米国という欧米主導の構図が今回も維持された。それは中国をはじめ新興国側も合意の上だから、むしろ、この5年の間に、次のIMFの陣取り合戦が始まるのだろうか。まあ、欧州は、権力抗争の経験が長いだけに、うまく立ちまわって、その座を守る可能性もある。それに新興国としても、ギリシャ問題とか、欧州の財政問題が吹き出している今、ポストを取る必要はないと考えたのだろうか。
★中国人民銀、ラガルド氏の選出「歓迎」:日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/iThVd1
★ラガルド氏選出、「圧勝」の陰で新興国台頭:日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/m8kMc7

国際金融危機とIMF

国際金融危機とIMF