「赤旗」が500円の値上げ。機関紙も売れない時代

共産党が日刊機関紙「しんぶん赤旗」の購読料を11年ぶりに引き上げる。9月から現行の2900円が3400円になるが、500円もの値上げは初めてという。党内から「こんなご時世だからこそ、もう少し耐えてほしかった」という悲鳴も聞こえてくる。▼共産党によると、赤旗の購読数は、この10年余の間に約36万部から約24万部に減り、購読料を大きな収入源とする党財政を直撃してきた。発行経費を差し引いた赤字は、今年に入って月2億円になるという。▼「党員は38万人なのに、24万部しか購読されていないことも影響している」と党幹部は頭を抱える。

 部数減を値上げで補う。この資本主義の原理は共産党の機関紙でも変わらないのだな。だいたい、党員が38万人なのに購読部数24万部というのも悲しい。共産党員世帯数で言うと、どんな感じなのだろうか。結構、夫婦や家族で党員が多いのだろうか。加えて、党員予備軍、共産党シンパが読むということなくなっているのだろうか。赤字が月2億円ということは年24億円。党員だって、そんなに増えているわけではないだろうし、政治の組織疲労は、自民、民主の保守勢力だけではなくて、共産党も同じなのだな。日本の政治全体が組織疲労を起こしている象徴的な話とみるか、新聞の衰退の事例とみるか、両方の複合要因なのだろうか。
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