米国の債務上限引き上げ問題に関して、与野党は24日、それぞれの対応策の検討を続けた。両党は依然として、債務の上限額や歳出の削減額に関して合意ができていない。8月2日以降の政府の支払い資金を確保するには、この手詰まり状態を打開する必要がある。▼米財務省高官は何カ月も、政府のデフォルト(債務不履行)は金融危機を引き起こす恐れがあるとしてきたが、何が起こり得るかを指し示す前例はない。ガイトナー財務長官は「世界の目は米国に向けられている」と、ABC放送の番組「ディス・ウィーク」で述べた。
米国政府がデフォルトになる。政府債務の上限を議会が認めなければ、そうなってしまうのだが、政府のデフォルトということにリアリティを持って考える力を失ってしまったのか、米国政府と議会の協議が難航している。まさか、そんなことは起こらないというのが「常識」なのだが、期限が迫るなか、合意の条件をめぐり、いまだに民主党政権と野党共和党がチキンゲームを繰り広げている。日本の政治家の劣化もなかなかのものだが、米国の政治家の劣化も著しい。これまで債務問題といえば、途上国の話だったが、21世紀に入って債務問題は先進国の話になってしまったようだ。いやはや。このまま米国の与野党が突っ張ったまま、事故を起こすと、何が起きるのだろう。怖いなあ。
★債務不履行や格下げに備える動きも―ウォール街に戸惑い - WSJ日本版 => http://on.wsj.com/ng742W
★ムーディーズ、ギリシャをさらに3段階格下げ「Ca」に - WSJ日本版 => http://on.wsj.com/qRAbCB
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