英国大衆紙盗聴問題。元記者の「幹部が全面的支援」発言でマードックの足元に火が...

ルパート・マードック氏が傘下にもつ英紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(廃刊)の盗聴事件で、盗聴罪で実刑判決を受けた元記者が2007年、盗聴が「編集会議で話し合われ、他のスタッフも行っていた」と同紙の発行元に手紙で指摘していたことが明らかになった。英下院の文化・メディア・スポーツ特別委員会が16日、手紙を公表した。盗聴への組織的関与を否定してきたマードック氏側の主張を根底から崩すもので、特別委は同紙発行元のニューズ・インターナショナル社トップでマードック氏次男のジェームズ氏の再喚問を検討している。

 マードック帝国の「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」問題の火が消えない。それどころか、再び、炎上の気配。盗聴事件で実刑判決を受けた元記者が、幹部も知っていたと議会に手紙で知らせる。マードックの次男のジェームズ・マードックは議会の喚問をうまく乗り切ったという声もあったが、そうは簡単ではなかったのだなあ。

マードック―世界のメディアを支配する男

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