イタリアのベルルスコーニ首相がついに退陣

イタリアのナポリターノ大統領は8日夜(日本時間9日未明)、ベルルスコーニ首相と会談後、「(財政再建のための)安定化法案が(国会で)承認されれば首相は権限を大統領に委任する」との公式声明を発表した。首相もその直後、民放テレビ「カナル5」との電話インタビューで「法案を片付けた上で辞任する」と明言した。国会での法案承認は早くても今月中旬になる見込みだが、首相が13年5月の任期切れを前に退陣するのは確実となり、来年早々に総選挙が行われる可能性も出てきた。

 セックス・スキャンダルでは、びくともしなかったベルルスコーニ首相だが、経済問題には勝てなかった。任期切れ前に、あえなく退陣。あと半年を耐え切れなかった。しかも、辞めるといって、マーケットに好感されてしまうところが、ちょっと哀れ。財政問題が欧州を揺さぶるなあ。特に南欧は激震。遊び人イメージの南欧と堅実な働き者イメージの中欧・北欧勢は合わないんだろうなあ。アリとキリギリスの話を何となく思い出してしまう。ただ、イタリアの総選挙は年明けだというし、今年はまだまだマーケットが荒れそうだなあ。
8日の米株式市場―続伸・ダウ101ドル高、伊首相辞任報道を好感 - WSJ日本版 => http://on.wsj.com/uotBTd

アリとキリギリス―イソップ物語 (にいるぶっくす すまいるママめいさくステッチ)

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