オリンパスの3役員が退任。幕引きへ向けての手続き?

オリンパスは24日、菊川剛氏、森久志氏、山田秀雄氏の3氏が同日付で役員を辞任したと発表した。菊川氏と森氏からは取締役、山田氏からは監査役の辞任届を受領した。同社は損失隠し問題の調査の協力を得るのに支障はないと判断し、辞任届を受領した。

 オリンパスで、粉飾を仕切ったといわれる3人の役員(取締役2、監査役1)が辞任。結局、オリンパスの3悪人の仕業ということにして幕引きを狙っているのだろうか。上場維持へ向けての攻防戦のひとつかも。実際に、どのようなことが行なわれていたのか。いつ、どこで損が発生し、その処理ということで何をしていたのか。その間に金融機関がどう絡み、監査法人は何をしていたのか。また、東証は疑惑が指摘される中で何をしていたのか。もろもろの疑問に答えることなく、とりあえず、上場維持を基本に報告書をまとめ、腹を切る人は腹を切り、一件落着という時代劇みたいな結末になるのだろうか。

粉飾決算企業で学ぶ実践「財務三表」の見方 (KINZAIバリュー叢書)

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