年末に新党をつくると「政党交付金狙い」と見られるのに、つくってしまった小沢・鈴木連合

政治団体新党大地」の鈴木宗男代表が、代表代行の浅野貴博(比例道ブロック)、無所属の松木謙公(道12区)、石川知裕(道11区)の3衆院議員らとともに28日、新たな政党の設立を届け出た。道東を地盤に道内で影響力を発揮しそうだが、「政党交付金を狙った動き」との冷ややかな見方もある。

 小沢一郎さんも鈴木宗男さんも、どこか勘定高さというか、オカネに対する細かさが見えるんだけど、年末のこの時期に新党の設立を届けだりすると、やっぱりね、と思ってしまうところがある(松木さんも石川さんも小沢さん系の方だから、名前は出ていなくても、小沢さんを濃厚に感じてしまう)。だから、上のような「見方も」記事が出てくる。FACTAの最新号で、「慎太郎と橋下が狙う新党旗揚げ」という記事があり、その中で、石原慎太郎亀井静香の新党設立論を批判して、こんなことを言っていたという一節がある。

新党構想についても「亀井静香がバカなことを言い出して大迷惑をかけられたが、橋下さんも私も国会議員になるわけじゃないが、日本をしっかりさせなければいけない」と語ってみせた。石原氏の言う「亀井が言い出したバカなこと」とは、年内に新党を立ち上げるという「タイミング」をくさしたものだ。政党に対する交付金の算出基準日は1月1日。年内に新党をつくれば効率よく交付金が得られる。とはいえ、12月の新党旗揚げはカネ目当ての駆け込み結党と受け止められ、スタートから悪評を立てられかねない。
慎太郎と橋下が狙う新党旗揚げFACTA online => http://bit.ly/sprdpN

 ということは、この時期に新党を立ち上げることは、理よりも利を考えてのことか、と疑われるのはわかっているのに、やっぱり立ち上げしまうのだなあ。あと1週間待てば、李下に冠を正さずなのに、それが我慢できないのだろうなあ。とすると、これは要するに、小沢さんも政党のカネを自分の意のまま動かせる地位を離れて長いし、鈴木さんは収監されていたし、手元不如意なのかなあ、とも勘ぐってしまう。
 そんなこんなで、2012年の台風の目はやはり橋下さんなのだろうか。
★「鈴木新党」、旗揚げは来月6日 - 朝日新聞 => http://bit.ly/skJBvg
総務省|なるほど!政治資金 政党助成制度 => http://bit.ly/vWJQCX
汚名-検察に人生を奪われた男の告白 (講談社+α文庫) 日本をダメにしたこの民主党議員たち 悪党―小沢一郎に仕えて