野田政権が内閣改造。目玉は岡田副総理?で、田中直紀防衛大臣か...

野田佳彦首相は13日、消費増税を柱とする税と社会保障の一体改革などに取り組む態勢強化のためとして内閣改造に踏み切った。民主党田中直紀・党総務委員長を防衛相、松原仁国土交通相国家公安委員長拉致問題・消費者担当相、小川敏夫・党参院幹事長を法相に起用。3氏は初入閣。平野博文国対委員長文部科学相に決まり、先に内定していた岡田克也前幹事長の副総理兼一体改革・行政改革担当相への起用と合わせ5人が交代した。同日午後、皇居での新閣僚の認証式を経て野田改造内閣が発足する。

 野田首相というのは、自民党的思考法の人かもしれない。岡田氏を取り込む一方で、小沢グループに近い人物を防衛大臣国家公安委員長かあ。安全保障の要とおもっての採用か、それとも単なる派閥均衡か。後者に見えてしまうところが内閣支持率が低下している要因なのだろうなあ。
 それにしても防衛、国家公安の両閣僚が何だか軽い...。玄葉外務大臣も影が薄いし、野田首相が外務、防衛、国家公安、ひっくるめて日本の安全保障をどう考えているのかが見えてこない。東シナ海も、ペルシャ湾も波高し。朝鮮半島情勢も不透明な時代なのに...。増税だけしか見ていないような...。経済のほうも岡田副総理が一体改革相で副総理となると、古川元久国家戦略・経済財政相の役割はどうなるのだろう。経済安全保障の行方も見えない。
 野田首相財務省主導の増税しか考えず、小沢一郎氏も自分の権勢の拡大しか考えていない? となると、民主党はどうなるのだろう。岡田カードまで切ってしまったのだから、これで行き詰ったら、総選挙か、党崩壊ということなのだろうか。その意味では不退転の内閣改造なのだろうか。そして財務省が残るのだろうか。わからん...。
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