名古屋ウィメンズマラソン。波乱万丈の大激戦の末、日本人トップは尾崎好美

女子マラソンロンドン五輪代表最終選考会を兼ねた名古屋ウィメンズは11日、名古屋市ナゴヤドームを発着点とする42.195キロのコースで行われ、尾崎好美(第一生命)が2時間24分14秒で日本人最高の2位となり、代表入りを確実にした。アルビナ・マヨロワ(ロシア)が2時間23分52秒で優勝。

 女子マラソンのロンドン・オリンピック代表選考会のうえ、有力選手が揃って参加した、この大会、予想を上回る波乱万丈の大激戦になった。長尾薫は転倒するし、脱落したかと思った野口みずきが盛り返してトップに立ったり、脱落しそうで脱落せず、粘りに粘る渋井陽子赤羽有紀子伊藤舞ロンドン五輪に向けて意地を見せる。で、これは尾崎と「Qちゃん2世」といわれる中里麗美の戦いと思ったら、後ろから走ってきたロシアのマヨロワがあっという間に抜き去っていく。スポーツは筋書きのないドラマだなあ。というか、ここまで劇的な展開のマラソンも珍しい。
 最後は、最も安定した走りを見せていた尾崎が強さを発揮して勝利。で、ロンドン代表がどんな顔ぶれになりそうかというと...

現時点で代表入りが確実なのは、1月の大阪国際を2時間23分23秒で制した重友梨佐天満屋)と尾崎。3人目の選考は、中里と昨年11月の横浜国際で優勝した木崎良子ダイハツ)の比較になる見込み。代表は12日に発表される。

 ということらしい。でも、今日のようなレースを見ていると、代表選考会というのは1レースで一発勝負がいいのではないかと思えてくる。今日のメンバーで、これだけの激走となれば、尾崎が選ばれることは誰もが納得できる。でも、テレビなどの“興行”面を考えると、何レースもやりたいのかなあ。
 しかし、脱落しながら、トップ集団に戻った野口みずきの激走は感動的だった。
名古屋ウィメンズマラソン2012公式サイト => http://womens.marathon-festival.com/