東日本大震災。ラグビー協会の無神経さが哀しい
東日本大震災から1年。今朝の新聞*1を見ると、現在までの被害状況がまとめられている。
死 者 | 1万5854人 |
関連死 | 1479人*2 |
行方不明 | 3155人 |
避難者 | 34万3935人 |
負 傷 | 2万6992人 |
避 難 | 34万3935人 |
建物全半壊 | 38万3246戸 |
ものすごい数字だが、しかも、悲劇はまだ終わっていない。復興もまだまだ、これから。
しかし、そんな日に、ラグビー日本選手権の準決勝が「3月11日14時46分」など、まるで関係ないかのように行われているのは、なぜなのだろう。ラグビーはクラブ・スポーツで本来はもっと地域に密着したコミュニティに根ざしたスポーツだと思うのに、無神経さが際立つ感じする。テレビ、新聞、雑誌のように何でもかんでも追悼特集で埋めればいいというものではないとは思うけど、それでも「3月11日14時46分」の重みまでないがしろにしていいようには思えない。
名古屋ウィメンズマラソンが午前に開催されたように、時間をずらすことはできただろうに。1年前から、この日、この時間はわかっているのだから。12時から始めても、15時から始めてもいいのに、なぜ14時から「サントリー対東芝」「パナソニック対NEC」をやっているのだろう。東芝は原発メーカーでもあるわけだし、もっと感性があってもいいと思うけど。CNNも、BBCも、14時46分には追悼式典をライブで中継している。試合前に黙祷を捧げたらしいが、それにしても、ラグビー協会の無神経さが際立つ。黙祷といっても、何だか形式的で取ってつけたような...。
昔はラグビー大好き人間だったけど、最近はサッカーばかりになってしまった。スポーツとして面白いこともあるが、サッカーはコミュティを大切にするところが、好きな理由のひとつかもしれない。ラグビーは無神経な企業スポーツになってしまったのだろうか。被災した釜石はラグビーの街でもあり、クラブも奮闘しているのに、ラグビー界全体として、その思いを共有しないのだろうか。何だか哀しい。大企業のためのスポーツなのかなあ。哀しいなあ。
★日本ラグビーフットボール協会 - 日本選手権 => http://bit.ly/ywdLLu
★ニューヨークなど世界各地で震災追悼式、犠牲者に祈りささげる - Reuters => http://bit.ly/wRFFEQ
- 作者: 松瀬学
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/10/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (1件) を見る