ディズニーの映画「ジョン・カーター」が大コケして話題になっている

Walt Disney has said it expects to lose $200m (£126m) on its movie John Carter, making it one of the biggest flops in cinema history. The film, about a military captain transported to Mars, could result in an $80-120m loss for Disney's movie business during the current quarter. Disney shares were down almost 1% in early trading in New York.

 BBCによると、ディズニー生誕110周年記念作品の「ジョン・カーター」が歴史的な大コケになっているという。記事の後段を読むと、製作費は推計2億5000万ドル、このほかにディズニーが1億ドルのマーケティング費用をかけているという話で、2億ドルの赤字を出しそうだという。結果、直近四半期の映画事業は8000万〜1億2000万ドルの赤字で、テレビ事業の収益のおかげで何とか会社としては黒字を確保したらしい。で、この大コケで、株価も下落しているらしい。
 この映画、BBCの映画評論家の批評はこんな具合...

Reviewing the film on BBC 5 Live, Mark Kermode said: "The story telling is incomprehensible, the characterisation is ludicrous, the story is two and a quarter hours long and it's a boring, boring, boring two and a quarter hours long."

 「boring(退屈な、うんざりするような)」を3つも重ねている。かなりの酷評。予告編がオフィシャルサイトにあるが、映像を見るかぎりでは、宇宙のターザンというか、コナン・ザ・グレートといった感じ(特に米国のサイトのを見ると、マッチョ色が強い)。日本では、4月13日の公開らしいが、果たして、日本の批評家はどう評するのか。日本で受ければ、損を幾分かでも取り返せるだろうから、ディズニーとしてもプロモーションに力が入るだろうか。海外市場への期待がかかるのだろうなあ。英語圏以外に悪評が広がる前にシネコン拡大上映の短期決戦で稼げ、と。予告編のつくりも日米で違うから、多少、マーケティングも、そのあたりを意識しているのだろうか。
★オフィシャルサイト
ジョン・カーター | ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品 | ディズニー映画 => http://bit.ly/GDawRv
・JOHN CARTER | Disney => http://bit.ly/GDaxVx

映画では惑星「バルスーム」になっているが、原作は「ターザン」で有名なエドガー・ライス・バローズの古典SF「火星」シリーズらしい