グローバルな米銀にとっては、三菱東京UFJでさえ、ローカルバンクなのだと...

ある米銀大手が、世界的な競合相手を内部で分析した1通のリポートがある。リポートでは、世界規模の銀行をその活動形態ごとに3つの種類に分類した。第1は「グローバル・インベストメント・バンク」、第2は「リージョナル・バンク」、第3は「ローカル・バンク」だ。第1分類には、ゴールドマン・サックスモルガンスタンレー、JPモルガンなど、第2分類には、ドイツ銀行HSBC、RBS、バークレイズなど、世界展開する商業銀行大手が揃い踏みとなった。一方で、日本勢はトップの三菱UFJでさえ、第3分類に押し込まれる結果となった。

 ロイターの報じていた記事の一節。米銀大手から見ると、三菱東京UFJでさえ、ローカルバンクという話。まあ、そうかもなあ。東京証券取引所もローカル・マーケット的な匂いはプンプンしているし、円が国際化したとはいっても、ドバイに行ったら、ホテルでさえ円を両替するのに苦労するというし...。そんな国の金融機関は、三菱東京UFJも、ゆうちょ銀行も米銀からみれば、同じようなものなんだろうか。

大解剖 日本の銀行―メガバンクから地銀・信金・信組まで (平凡社新書)

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