ブンデスリーガ頂上決戦。ドルトムントが激闘の末、バイエルンを下し、優勝に前進

首位ドルトムントがホームで2位Bミュンヘンを1ー0で下し、勝ち点差を6と広げてリーグ2連覇へ大きく前進した。ドルトムントは0-0で迎えた後半32分、左のショートコーナーから相手DFのクリアをグロスクロイツが右足シュート。これをゴール前にいたレバンドフスキが左足ヒールで方向を変え貴重なゴールを奪った。同40分にPKを与えるピンチを招いたが、GKワイデンフェラーがロッベンの左足キックをがっちりと止め、そのまま逃げきった。

 勝ち点3差の1位ドルトムントと2位バイエルン・ミュンヘンが直接対決する首位決戦。事実上の幼少決定戦のような雰囲気もあり、両者、真っ向からぶつかり合う、ものすごい試合だった。前半はドルトムントが攻撃で圧倒しながら、点が入らない。後半に入ると、試合のペースをつかんだバイエルンが攻勢に出るが、こちらも点が入らない。香川は後半途中で交代。そのまま引き分けかな、と思ったところで、ドルトムントが得点。これで決着かと思ったら、今度はバイエルンのロッペンがペナルティエリアで倒れ、PK。これで同点かと思ったが、これをキーパーのヴァイデンフェラーがセーブ。直後に、ドルトムントの選手がロッペンに「ざまあみろ」という感じで迫っていたのが笑えた。
 ともあれ波乱万丈の試合。終了間際にも、ドルトムントがあわやオウンゴールというプレイがあったり、ロッペンが絶好のチャンスを逃したり、最後の最後まで見所のある試合だった。終わってみれば、ホームのドルトムント歓喜の嵐。一方、バイエルン関係者は茫然自失の体だった。PKをとったときに引き分けに持ち込めたと思っただろうからなあ。引き分けならば、勝ち点4差でまだわからないが、この敗戦で勝ち点6差。さらに来週からレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ準決勝戦もあり、日程的には厳しくなる。計算が狂ったのだろうなあ。
 香川は、ゴールは決められなかったが、見せ場もあり、Goal.comの選手レイティングでは6.5だった。香川、プレミアリーグへの移籍話も取りざたされているが、ドルトムントにフィッテしているし、どういう選択をするのだろう。
ドルトムントが首位攻防戦で1−0(選手レイティングも)- Goal.com => http://bit.ly/HM4mlp

世界一観客の集まるサッカーリーグ ブンデスリーガ事情通読本

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