- 作者: 高田昌幸
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2012/03
- メディア: 単行本
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
しかし、内々の交渉が秘密裏に録音されていたということは、新聞は完全に警察(OB)にはめられてしまっていたのだろうか。魂を売った新聞社に対する内部告発の本だが、一方で、文中にも出てくるように、根っからの悪人がいるわけでもない。一人ひとりはいい人だったりする。それが組織になると邪悪になってしまう日本の風景が描かれる。さらに、権力を監視する役割でありながら、権力に寄り添ったほうがビジネスとしては楽になる。腐敗を報道する自分の組織のなかにも腐敗があったときに、どう対処するのか。ジャーナリズムとメディア、そして日本について考えさせられる本。