CL決勝、攻めるバイエルン、守るチェルシー。激闘の末、最後はPK戦でチェルシーが初制覇

19日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝、バイエルン・ミュンヘンチェルシーの一戦は、1-1で120分を終えて、PK戦の末にチェルシーが勝利した。チェルシーはCL初制覇である。

wccf-1011-WCF1-FW レア 【11FW/WCF1】ディディエ・ドログバ 欧州チャンピオンズリーグの決勝らしい、すさまじい激闘だった。ホームでの決勝となったバイエルン・ミュンヘンが最初から抜群の攻撃力で攻め立てる。一方、チェルシーは鉄壁の守備からカウンターを狙う。前半を見ていると、この試合はバイエルンの勝利かと思ったが、チェルシーの守備に対する集中力が半端ではなく、攻めても攻めても点が入らない。次第に攻め手がなくなってくる。後半に入ると、バイエルンが攻め疲れ、チェルシーのカウンター攻撃にもリズムが出始める。今度はチェルシー・ペースかな、と思ったところで、後半も残りすくなってきた時間帯に、バイエルンのミラーがゴールを決め、やっぱりバイエルンか、と思う。チェルシーは先制されてから、フェルナンド・トーレスを投入。しかし、もうバイエルンの逃げ切りだろうと思ったとき、今度はドログバがゴールを決め、土壇場で同点に追い付く。
 ここまででも相当なドラマがあったが、延長戦にはさらにドラマが...。同点に追いつかれた後、バイエルンの選手たちが気落ちしているのが、はっきり見えたのだが、ドログバペナルティエリアでリベリを倒し、バイエルンにPKのチャンス。これをロッペンが蹴るのだが、チェフがセーブ、PKを阻止する。ロッペンといえば、ブンデスリーガでのドルトムントとの最終対決でも、PKを外していた。それを思い出す。
PK―運命を決めたペナルティーキックの伝説 そしてPK戦バイエルンノイアーチェルシーのチェフというスーパー・ゴールキーパーの対決。ノイアーは、最初のPKを止め、レアル・マドリード戦の再現を予感させる。加えて、自らPKを蹴り、これも決める。ああ、こりゃ、バイエルンで決まりかな、と思ったのだが、チェフも4人目のオリッチのPKを防ぐ。そして、運命の5人目。バイエルンシュバインシュタイガー。ここで、ちょっと嫌な予感がしたのは、後半のロッペンのPKのとき、シュバインシュタイガーは正視できずに、ゴールに背を向けて座っていたこと。マッチョな風貌の選手だが、意外と繊細なのかもしれない。メンタル勝負のPKで大丈夫かと思ったら、外してしまう。かわいそう。で、チェルシードログバは今までの思いを込めたような一発で、PKを決め、チェルシーの勝利に終わる。ドラマだったなあ。そしてPK戦は残酷だ...。
 そんなこんなで、チャンピオンズリーグの優勝監督は、ハインケスでも、モウリーニョでも、グアルディオラでも、ファーガソンでも、ベンゲルでもなく、見た目も地味なロベルト・ディ・マティオでした。
チェルシーバイエルンを下してCL初優勝 - Goal.com => http://bit.ly/JfxowC
チェルシースピリットを見せつけたドログバ - Goal.com => http://bit.ly/JfxrIJ

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