小沢一郎さんは「民主党に残って再生を目指す」とか...。焦点は党の処分に

衆議院の採決で消費増税法案に反対した民主党小沢一郎元代表は26日、自身のグループ会合で今後について、民主党に残って再生を目指し、現時点では新党結成の意思はないと述べた。同会合に出席した山田正彦元農相が明らかにした。

日本一わかりやすい離婚と財産分与―新しい旅立ちへ離婚とそれから (アスカビジネス) この時節、党を飛び出たところで、オカネがあるのかどうか...。離婚の話もあるようだし、調停中だとすると、そうは自由に財産を動かせないこともあるだろうし、70歳からの起業に投資してくれる支援者の方々がどのぐらいいるのか...、とかとか、他人事ながら、いろいろと経済的な事情を考えると、離党して新党というのはブラフみたいな感じがしたけど、そうだったのだろうか。お父さんが「俺は出ていくぞ、出ていくぞ」と言って、家族に止めてもらいたがっているみたいな...。小沢さん、ネットの世界では、人気がありそうだから、クラウド・ファンディングという手はあるかもしれないけど...。
 ともあれ、これで焦点は、民主党が党として、どんな処分にするかということになるんだろうなあ。党員資格停止程度で、お茶を濁すのか、それとも、離党勧告、さらには除名まで行くのか。1期、2期の若手は罪一等減じても、首謀者は除名とか、差をつけたりするんだろうか。これまでの感じだと、輿石幹事長は何とか軽い処分にしたがるのだろうし、それを押し切って野田首相・代表が処分できるのか。正念場だろうなあ。場合によっては、輿石幹事長ごと斬って捨てたりして...。
世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社+α新書) まあ、その前に、民主党も、そして自民、公明も、今日の衆院通過を受けての世論調査がどう出るのか、注目しているんだろうなあ。どのくらい小沢さんの行動が支持されているのか。単純に「消費税反対=小沢氏支持」でもないだろうから、どういう設問にするかによって、このあたり操作もできそうなだけに、アンケートの作り方、読み方は難しいだろうなあ。
 小沢さんたちを処分するんだったら、早くしないと、優柔不断と責められるだけだろうし、まずはボールが野田首相に渡されたというところだろうか。輿石さんはなかなか結論を出したがらないのだろうし。まあ、良くも悪しくも、相当、腹を括って消費財増税に取り組んでいる野田首相だから、小沢さんが期待しているような「譲歩」が得られるとは限らないだろうなあ。筋書きのない抗争劇になってくるんだろうか。財務省のアイドルとなってしまったかのような野田さんも、ここから返す刀で、官僚天国に切り込んだ歳出削減や成長のための規制緩和でもやれば、凄みが出てくるけど、そこまではやらないんだろうなあ。その前に小沢さん問題かあ。難儀やなあ。

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