北朝鮮が4度目の核実験を準備しているのではないかと...

北朝鮮咸鏡北道吉州郡豊渓里の核実験場で4度目の核実験を準備する動きが7日、把握された。また10日前後に中距離弾道ミサイル(IRBM)を発射する可能性があると、金章洙(キム・ジャンス)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長が明らかにした。 韓国政府関係者は「豊渓里の南側(3号)坑道で最近、人と車両の活発な動きがみられる」とし「3度目の核実験(2月12日)前に見られた行動と似た状況なので注目している」と述べた。

 北朝鮮の危険なゲームが止まらない。今度は、核実験を準備しているのだとか。金正恩キム・ジョンウン)は、金正日と同じゲームをしているのか、それとも、遊んでいるのか。欧米のメディアを見ていても、次第に読み切れなくなっている様子。核抑止論は自分の国民を破滅から救いたいと、お互いが考えるところからスタートするのだが、片方が自国の国民の生命など、どうでもいいと考えているとしたら、この核抑止論の前提が崩れてしまう。そして、北朝鮮が、その国民がどうなると構わない3代目指導者の国だということが事態を複雑にしている。会社でも、初代、2代目までは創業や成長の苦労をともにしてきた社員を大切にするが、そんな時代を知らない3代目になると、役員・社員を家来扱い、奴隷扱いで、狂ってしまう会社がある。北朝鮮の場合は...。
 当初は、スイスの学校にいたこともあるし、先進的・開放的な指導者になるのではないかという期待もあったが、ここへ来て何だか、わからなくなってきている。そして、この「わからないこと」「不確実性」ほど、危険なものはない。偶発的な戦争の危険性は高まっているのだなあ。常識外の国家だから、通常兵器の戦闘で終わるのか、核テロ、生物化学テロまで出てくるのか、読めないなあ。このあたり、中国はどう考えているのだろう。いままでは、北朝鮮を鉄砲玉に使えばいいと思っていたのかもしれないけど、いまや中国にとっても危険過ぎるだろうなあ。国際的には、北朝鮮は、中国の言うことだけは聞くという「前提」があるわけだが、それさえ疑問になってくるのかもしれない。4月11日は、金正恩の第1書記就任1周年というから、そこが1つの山場になるんだろうか。ここでミサイルを飛ばしたり、核実験をするようだと、事態はさらに混迷してくるなあ。

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