サッチャーの時代を知るのに良い映画−−「リトル・ダンサー」
「鉄の女」といわれたサッチャーは激しい性格の人だったが、それだけに毀誉褒貶も激しかった。日本のメディアは、亡くなってしまえば、みんな良い人になってしまいがちだし、米国はレーガンとともにアイドルだったので、基本的に礼賛口調だが、母国・英国をはじめ、欧州では、時が過ぎても、そこまで割り切れるわけではなく、テレビニュースを見ていても、「好きか、嫌いか、はっきり分かれた人だった」と報じているし、英国の街頭インタビューでもいまだに嫌っている人が出てきたりする。
で、そんなサッチャーの時代を知るのに良い映画として、思い出すのは、こちら...
- 出版社/メーカー: 角川ヘラルド・ピクチャーズ
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サッチャー後の英国を舞台にした映画では、こちらも印象的だった。
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しかし、メディアを見ていると、サッチャー礼賛がほとんどだが(確かに、英国復権の立役者だったけど)、小泉政権を格差社会の元凶と非難していた人たちからすると、サッチャーなどは、比べ物にならないぐらい自由競争主義の人だったけど、みんな、どう思っているのだろう。さらに平和主義者の人たちからすれば、アルゼンチンと戦争をした人だけど。こういう人たちの声はあまり聞こえてこないような気がする。
そういえば、昔、こんな本があった。
サッチャー時代のイギリス―その政治、経済、教育 (岩波新書)
- 作者: 森嶋通夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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★ サッチャー氏を許すことはできない 英鉱山労働者、怒り今も - Bloomberg