アトレティコがバルセロナとの最終戦を引き分けに持ち込み、リーガ優勝。感動的な試合だった...
17日に行われたリーガエスパニョーラ最終節、バルセロナ対アトレティコ・マドリーの一戦は、1-1の引き分けに終わった。この結果、アトレティコが18年ぶり10度目の優勝を達成している。
シメオネ監督はすごいチームをつくった。バルセロナのホームで、バルセロナとして勝てば、優勝という試合だったのに、アトレティコ・マドリードが引き分けに持ち込み、リーガ・エスパニョーラ優勝を決めると、バルセロナのサポーターもアトレティコに拍手を送っていた。それだけの感動を与える試合だった。
前半の序盤に、アトレティコはジエゴ・コスタ、アルダの主力2人が負傷して交代(ジエゴ・コスタはベンチで泣いていた)、さらにバルセロナのアレクシス・サンチェスにスーパーゴールを決められる。このあたりで、もう今日はバルセロナの逆転優勝で決まりかと思ったのだが、後半立ち上がり早々にコーナーキックからアトレティコが同点に追いつく。ここからは必死の守備。全員が走って、囲んで、カバーして、守りぬく。その最後まで息を抜くことのない献身的な守備が美しかった。メッシ、ダニエル・アウベス、イニエスタ、セスクに、途中から投入されたネイマール、シャビといった選手たちに思うようなプレイをさせなかった。
一人ひとりの能力では負けていても、全員が献身的に組織的なプレイをすることで、勝つことができる。そんなことを教えてくれるチーム。そんなチームを創ったシメオネ監督はすごい。アトレティコ自体、今季はストライカーのファルカオが移籍して出てしまい、この試合では怪我でエースのジエゴ・コスタを失った。それでも、同点に追いつき、引き分けに持ち込んで、リーガ優勝を果たす。ドラマだなあ。その姿に、マドリード嫌いのカタロニア人のバルセロナ・サポーターたちも最後は感心、感動してしまっている風だった。シメオネにも拍手が送られていた。モウリーニョだと、こうはならないなあ。
今季のFIFA最優秀監督はシメオネじゃないのだろうか。この勢いで、来週はレアル・マドリードを撃破して、チャンピオンズ・リーグのタイトルもとってほしいけど。
★ シメオネ:「アトレティの歴史の中でも重要な一日」 - Goal.com
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