全米オープン、錦織は絶好調チリッチに完敗し、準優勝

テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は8日、男子シングルス決勝が行われ、第10シードの錦織圭(日本)が第14シードのM・チリッチ(クロアチア)に3-6, 3-6, 3-6のストレートで敗れ、日本人初のグランドスラム優勝の歴史的快挙を逃した。また、錦織が優勝していた場合、大会後に発表される世界ランキングではアジア勢最高位となる5位に浮上していた。

 チリッチ、フェデラーにストレート勝ちしたのはまぐれではなかった。サーブ力の選手かと思っていたら、ストローク戦も強かった。錦織に思うように試合を運ばせない。錦織が反撃に入ったかと思わせるところもあったが、続かない。ゾーンに入っているんじゃないかと思わせる絶好調ぶりで、チリッチが錦織にストレート勝ち。錦織が悪かったというよりも、チリッチが良すぎた感じ。これまでの戦績が5勝2敗だったから、テレビではもう錦織が勝ったかのような盛り上げ方だったが、こういう時はろくなことがないなあ。一方、錦織、今までは赤のウェアでスタートを切り、白のウェアにするというのが必勝パターンだったが、今回は最初から白のウェアだった。ちょっと不吉な予感がしたのだが、錦織選手ってジンクスを気にしたり、ゲンを担いだりするタイプじゃないんだなあ。
 ともあれ、なぜ、フェデラーがストレート負けしたのがわかった試合でもありました。そして、今回の全米オープンは、ジョコビッチフェデラーナダル、マリーの4強から、全豪勝者のバブリンカ(ワウリンカ)に加え、錦織、チリッチ、ラオニッチ、ディミトロフの若手四天王が覇権を競う乱世に入ったことを告げる大会でもあったのだろうか。世代交代が本物かどうか、来年初めの全豪オープンではっきりするのかな。
 錦織、楽天ジャパンオープンでは日本に帰ってくるようだけど、メディアは大騒ぎなんだろうなあ。今年の楽天オープンには、全米で錦織が勝ったラオニッチもバブリンカも参戦するらしいから、二人は雪辱戦に燃えるだろうし、錦織の天敵のデル・ポトロの名も出場予定者リストにあるし、燃えるだろうなあ。で、楽天オープン、こちらもWOWOWの放映なんだなあ。
WOWOW