釜山ビエンナーレ開催中の釜山市立美術館と釜山文化会館を歩く。面白かったあ

 先月、韓国に行ってきたのだが、これは「2014 釜山ビエンナーレ」を見るため。ビエンナーレは2年に1回開かれる国際的な美術展で、今回の会期は9月20日から11月22日まで(残すところ、あと1週間だなあ)。会場となっている釜山市立美術館と釜山文化会館をはしごしたのだが、これがなかなか刺激的で、面白かった。行って、良かった。
 まず、向かったのは、釜山市立美術館。宿泊したホテルがあった西面(ソミョン)から地下鉄2号線で1本。地下鉄のなかでは、老若男女だれもがスマホをいじっている。このあたりの光景は日本と同じ。市立美術館駅で降りて、歩いて5分ぐらいのところにある。入り口に「釜山ビエンナーレ」の大きな看板が立っていた(下の写真)。市立美術館の展示は、海外のアーティストが中心。デジタルアートからインスタレーションまで展示物は盛りだくさんで、かなり楽しめる。展示品につけられた解説は、ハングルと英語。会場内を歩いていると、学校の課外授業か、学生から幼稚園児に至るまで、鑑賞している集団も多彩だった。

 もうひとつ見に行った釜山文化会館は、同じく地下鉄2号線を西面方向へ戻る途中の大淵(テヨン)駅で降りたところ。こちらは駅から距離があったので、タクシーを使った(会場の入口のポスターを見たら、市立美術館との間にはシャトルバスが出ていたようで、それを利用すればよかったかとも思ったが、効率的に回るには、地下鉄+タクシーで良かったかな、と思う)。
 こちらの会場は、韓国の現代アーティストが中心。市立美術館に比べると、展示スペースは小さいが、絵画あり、デジタルアートあり、インスタレーションありと多彩。エンターテインメント性も備えている展示というか、韓国のアーティストの感覚に「いま」を感じるところが多く、楽しかった。もちろん、韓国の人々が現在、直面している重い現実を描いているものがあるので「楽しい」という言葉で片付けてはいけないのだろうが、こういう表現があるのかというものがあり、刺激的だった。厳しい現実を厳しく描くことだけがアートの方法論じゃない。個人的には、市立美術館よりも文化会館の作品の方が面白かった。会場の入口には、こんなオブジェがあって、目を楽しませる。

 そんなこんなで、初めて見物に行った釜山ビエンナーレは面白かった。2年後にも行くかな。
BUSAN BIENNALE | 2014釜山ビエンナーレ | 行事概要
【イベント】「釜山ビエンナーレ2014」開催迫る | Art Annual online

D34 地球の歩き方 釜山・慶州 2014~2015

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