英国で7日に行われた下院総選挙(定数650)の出口調査によると、続投を目指すキャメロン首相率いる与党保守党が第1党を維持する見通し。ただ、単独過半数の議席は獲得できない情勢となっている。保守党が勝利すれば、欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票が2年以内に実施される可能性が高い。
英国の総選挙、BBCやCNNを見ていたら、出口選挙の結果が事前の予想と大きく違っていたので評論家たちが大騒ぎしていた。選挙前の予想は...
世論調査ではキャメロン首相(48)が率いる与党保守党と、ミリバンド党首(45)が率いる最大野党労働党の支持が最後まで拮抗しており、異例の接戦が予想されている。いずれも過半数獲得は難しい情勢で、選挙後の他党との連立や閣外協力の交渉が焦点になる。
保守党、労働党は大接戦。だから、Economistの表紙も両党党首の顔写真をつないだものだった。
The Economist [UK] May 2 - 8 2015 (単号)
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ただし、保守党が健闘しているとはいえ、過半数は難しい様子。現在、連立を組んでいる自由民主党は議席を減らしている。しかし、今のところ、両党合わせれば過半数を維持できそうで、連立政権は存続ということになるらしい。
現在の政権が続くわけだが、EUとの関係は不安定になるのだろうか。国民投票となると、どんな結果が出るのだろう。そのときに、EUで、どんな事件が起きているかにも左右されるのだろうか。
加えて、今回の選挙でスコットランド民族党は...
一方、英国からの独立を目指すスコットランド民族党(SNP)は、スコットランドに割り当てられた59議席中、過半数となる31議席を獲得。出口調査によれば58議席を獲得する見通しで、労働党の伝統的な牙城を切り崩した。前回の総選挙では、スコットランドにおけるSNPの議席は6にとどまっていた。
超大躍進。最大の勝者でもある。英国ではEUからの離脱論が高まり、その英国ではスコットランドの自治権拡大・独立志向が強まる。小さなコミュニティへと遠心力が働いている感じだなあ。それが現代なのかも。
【追記】保守党、出口調査を超える大勝利になってきているみたいな
保守党、議席伸ばしているけど、過半数までは行かないよね、というのが出口調査段階の予測だったのだが...
7日に投票が行われた英国総選挙(下院定数650)で、与党・保守党が過半数を獲得する勢いを見せていることが各種世論調査で分かった。CNN系列局ITNの予測によれば、保守党が単独過半数となる327議席を獲得する見通し。BBCによる保守党の議席予測は325議席。
うーん。単独過半数の可能性もあるらしい。BBCの予測はぎりぎりみたいだけど。何が起きているのだろう。なぜ、保守党の地滑り的勝利が起きたのだろう。「シャーロットのおくりもの」以外の可能性は何なのだろう。選挙前の世論調査に有権者は揃って嘘を付いていた?調査には「労働党」と答えて、投票は「保守党」?
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