記憶探偵と鍵のかかった少女

 他人の記憶の中に侵入できる特殊能力をもった探偵が、ある問題を抱えた少女の記憶に入ることを依頼されて...というミステリー。「インセプション」のような感じでもある。最後にひねりがあって、結構、楽しめた。米国とスペインの合作。米国が舞台なのだが、監督のホルヘ・ドラドがスペイン人のためか、映像にはヨーロッパ的なムードが漂う。そう考えると、スペイン出身のアレハンドロ・アメナーバルの「アザーズ」と似た感覚かもしれない。スペインって、こういう怪奇譚みたいな物語が好きなんだろうか。
 主演は「キック・アス」や「裏切りのサーカス」に出ていたマーク・ストロング。この人、どうも、「プラダを着た悪魔」や「ハンガーゲーム」のスタンリー・トゥッチと似ていて、かぶって見える。頭のせいかもしれないけど。トゥッチはコメディな役回りが多く、ストロングはハードな役が多いのが差だろうか。ヒロインのタイッサ・ファーミガは独特のムードを持っている。「ディパーテッド」や「マイレージ、マイライフ」のヴェラ・ファーミガの妹だという。そういえば、似ているような、いないような...。年輪を重ねると、姉のような感じになっていくのだろうか。
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