ロケット・ササキが逝く

日本の液晶開発の草分け的存在で、元シャープ副社長の佐々木正(ささき・ただし)さんが1月31日、肺炎のため死去した。102歳だった。葬儀は親族のみで行う。理事長を務めたNPO法人新共創産業技術支援機構が後日、お別れの会を開く。

 シャープ、カシオの電卓戦争といっても、覚えている人が少なくなったかもしれないが、日本企業が世界の先陣を切ってテクノロジー戦争を繰り広げていた時代のヒーロー。日本企業を代表するイノベーター経営者。この人を知るならば、何と言っても、この本です。

ロケット・ササキ:ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

ロケット・ササキ:ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

 スティーブ・ジョブズ孫正義が敬愛した経営者が日本にいたんだ。激しい競争を戦いながらも、企業にはまだ余裕があったのだなあ。異才たちを許容する、こんな経営者がいたんだ、と、一気に読ませる本。やっぱり、企業はイノベーションだよなあ。
 1年ぐらい前に読んだのだが、この本を読んだときに驚いたのは、そのとき、佐々木氏が存命だったこと。電卓戦争のレジェンドであることは知っていたが、100歳を超えて、ご存命とは知らなかっただけに、それもまた驚きだった。そのロケット・ササキも逝ってしまったのかあ。合唱。
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