- 作者: W.シェイクスピア,William Shakespeare,松岡和子
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- 発売日: 1999/04/01
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印象に残ったリチャードの台詞には、こんなものもある。
良心とは臆病者の使う言葉にすぎない。そもそも強者をおそれおののかすためにあみ出されたものだ。我々にとっては強力な武器が良心、剣が法律。前進だ! 打って一丸となり、手当り次第に倒せーー
いまでも本音ではそう考えている政治家がいるんじゃあるまいか。「強力な武器」を「絶対多数の議席」とか読み替えると、さらに現実感が出てくるなあ。シェイクスピアは、人間の心の奥に隠れた声を台詞にして見せる。だから、今も読まれるのだろうし、時代を超えてもリアリティを失わないのだなあ。まあ、人間の本質が変わっていないということでもあるのかもしれない。
で、「リチャード三世」というと、思い出すのは、全く関係ないように見える、この映画。
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