ニュースメーカーズ

ニュースメーカーズ [DVD]

ニュースメーカーズ [DVD]

 モスクワを舞台にした武装強盗団と警察の戦いを描くロシア・スウェーデン合作の映画。BSで放映していたのを録画しておいたのだが、これが意外と面白く、拾いものだった。冒頭のギャングと警察の市街戦さならがの銃撃戦は、ロバート・デ・ニーロアル・パチーノが対決した「ヒート」のような迫力。ギャングは逃げきってしまうのだが、ここからタイトルの「ニュースメーカーズ」になり、警察側は失地回復のために犯人逮捕をリアリティショー化して警察のイメージアップを図ろうとするという話になっていく。このあたりも皮肉が効いている。資本主義、商業主義、官僚主義の弊害に苦しむロシアに対する社会批判にもなっている。ただ、一直線に進んでいく話なのに、最後はちょっと無理がある。ヒロインのエリート女性警官を絡めようとしたところに無理がある。もっと違う展開で行っても良かったような。強盗団のリーダーを演じる俳優が魅力的で見ているうちに、犯人側に感情移入してしまうためかもしれない。
 ともあれ、ロシア・アクションというのは「ナイト・ウォッチ」シリーズもそうだが、迫力がある。で、この映画、来月7月25日にもBS日テレで放映するらしい。その売り文句はこれ。

その朝、モスクワの静かな街角は、戦場と化した。5名の武装強盗団が警察と交戦。多くの犠牲者を出した挙句、ヘルマンたち強盗団は逃走した。失墜した警察の威信を回復するため、報道官のカティアがたてた奇想天外なプラン。それは特殊部隊に小型カメラを装着し、犯人逮捕の瞬間をテレビ中継しようというものだった。生中継されるニュースの視聴率はハネ上がり、事件は今や“史上最大のショー”と化していた。全世界の視聴者が見守る中、この戦いに勝つのは誰だ?

 で、この映画、ちょっと調べたら、香港映画の「ブレイキング・ニュース」のリメイクだという。「インファナル・アフェア」もそうだが、香港映画は水準高いなあ。ラストは同じなんだろうか。原点にあたってみようか。
 ちなみに、「ニュースメーカーズ」の予告編がこちらに(言葉はロシア語、英語字幕付き、映像だけ見ていても迫力あります)