“エリート官僚”の倫理意識が低いと考える人が3分の1。高いような、低いような数字...

国家公務員の幹部職員の倫理意識について「低い」か「全体として低い」と感じている一般市民の割合は32・3%であることが18日、人事院の国家公務員倫理審査会が行ったアンケートで分かった。国家公務員全体について「低い」か「全体として低い」は22・4%で、幹部への厳しい見方がうかがえる。アンケートは2010年11月から12月にかけて実施。公募した市民モニター500人のうち465人が回答した。

 国家公務員の幹部職員ということは一般にいう「エリート官僚」。その倫理意識に関する調査。「一般市民」という言い方も何だか「下々(しもじも)」みたいな感じでちょっとすごいけど。一般抜きの「市民」とか「国民」とか言わないんだろうか。メディアも「一般市民」じゃないか。ま、それはいいとして、倫理意識が低いと感じている人は32.3%。この数字、どう読むかだなあ。国家公務員全体よりも幹部の方が「低い」が多い。それは、それだけ責任があるんだから、数字は厳しく出るだろう。当然のような気もする。で、32.3%自体をどうみるか。反対に言うと、まだ3分の2は倫理意識が低いとは思っていないわけで、そんなに信頼している人たちが今でもいるんだという気もしてくる。
 調査対象をよく見ると、「公募した市民モニター」とある。この「公募」というところでバイアスが入り、さらに母集団は500人か。ちょっ少ない気も。地域的な偏りはないのだろうか。やはり無作為抽出でやって欲しいなあ。さらに言うと、国家公務員倫理審査会という組織があるんだ。本来はどこか民間主導のNPOでやったほうが良さそうな組織だけど。
★国家公務員倫理審査会
 http://www.jinji.go.jp/rinri/index.htm

官僚制

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