大阪市内で11年ぶりの積雪

近畿地方では9日、雪が降り、新幹線など交通機関に影響が出た。大阪市内ではこの冬初めて雪が積もり、11年ぶりとなる5センチの積雪を観測した。

 大阪って、あまり雪が降らないんだ。その大阪で雪が降るんだから、今年はやっぱり寒いんだ。

ヤフー、臨時取締役会はMSの買収提案を先送り

インターネット検索世界2位の米ヤフーは8日、電話による臨時取締役会を開き、ソフトウエア最大手のマイクロソフトによる買収提案への対応を協議した。米メディアが一斉に報じた。取締役会では、マイクロソフトに対して446億ドル(約4兆7500億円)の買収提示額の引き上げを求める案と、グーグルとの業務提携の2案を軸に協議した。しかし、結論は出ず、改めて取締役会を開くことになった。

 ヤフーにとって、この提案は難しいだろうなあ。マイクロソフトの資金力は魅力だろうけど、マイクロソフトの傘下に入ることで、インターネット系の人材と顧客が逃げていくリスクがある。短期的には魅力的だけど、中長期的には成長力、開発力を毀損する危険性がある。それもやってみないとわからない。まあ、従業員にWindowsを強制することは難しいだろうなあ。

父親たちの星条旗

硫黄島の星条旗 (文春文庫) クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作の米国編。原作はノンフィクション「硫黄島星条旗」。硫黄島の戦いを戦場写真として有名な星条旗をすり鉢山に立てた海兵隊員のその後と交錯させながら描く。国家は、若者たちを地獄の戦場に送り、そして「英雄」と利用して、2度にわたって踏みつけ、絞り尽くす。イーストウッドは、国家、権力にたいして強烈な不信感を持っている感じがする。草の根主義で、中央集権的な権力を嫌う古典的で、古き良き米国人なのもしれない。ただ、単純な人間ではないけど。この映画でも、単純なカタルシスはつくらないし、単純な正義も悪もつくらない。残酷、凄惨な場面もあるが、一方で抑制もある。つくられた英雄と、どんな人間も持つ英雄的行為を描く。この複雑さは、「ミリオンダラー・ベイビー」「クラッシュ」のポール・ハギスが脚本に加わっていることと無縁ではないのだろう。ドク役のライアン・フィリップと「英雄」の役回りに押しつぶされてしまうアダム・ビーチが良かった。
・映画のオフィシャルサイト
 http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

硫黄島からの手紙

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栗林忠道 硫黄島からの手紙 「玉砕総指揮官」の絵手紙 (小学館文庫) クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作の日本編。市民の服装がちょっと米国人の見た日本人みたいなところがあるような気もするが、それはほんの一部で、まるで日本映画。ただ、人間を見る視線は、クリント・イーストウッドのもので、その意味でイーストウッドの映画。玉砕を叫び、部下を卑怯者となじり、死地を求めて地雷を胸に敵陣に突入したものの、米軍に出会えず、空の鳥を見ているうちに、憑き物が落ちたように生を求め、結局は捕虜になってしまう中村獅童に対しても卑怯者として描くでもなく、その卑劣さも人間として見ている感じがする。前線で日本人捕虜を見張るように言われた米兵は、敵地に残された恐怖から、捕虜を射殺してしまう。単純な正義も悪もない。人間は人間というところがイーストウッドらしいし、硫黄島の戦いを描くのに、日米双方から描くという野心的なプロジェクトにしたのも、イーストウッドならば、わかる気持ちがする。この映画のシナリオは、アイリス・ヤマシタだが、原案にはポール・ハギスが参加している。しかし、米国人に日本映画つくれるのだなあ。アン・リーが米国や英国を舞台にした映画をつくっているのと同じだろうか。映画は、硫黄島守備隊長だった栗林忠道将軍の手紙を題材としているが、主人公は、栗林将軍役の渡辺謙というよりも、兵卒を演じた二宮和也加瀬亮だった。二宮の評価が高かったが、個人的には加瀬が良かった。バロン西を演じた伊原剛志は儲け役。
・映画のオフィシャルサイト
  http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

G7は世界経済の先行きに懸念

東京で開いた日米欧など7カ国(G7財務相中央銀行総裁会議は9日、世界経済について「より困難で不確実な環境に直面している」と下振れリスクに言及した共同声明を採択、閉幕した。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題で揺れる世界経済を安定軌道に戻すため「個別にあるいは共同して適切に行動する」と明記。市場安定に向け各国中央銀行が必要に応じ追加措置を取る構えを示すとともに、金融機関に資本増強を促した。

 欧米の銀行は、バブル崩壊時の日本に似てきた。経済を安定させられるかどうかは金融機関、つまり信用創造システムの健全性を維持できるかどうかにかかっているということね。

G7は、メンバー国チェンジが必要?

「形骸(けいがい)化」・「サロン化」が進んでいると言われて久しいG7会議は、世界のパワーバランスをより正確に反映させるためにメンバー国の交代が必要だとの声もある。ドルを基軸にすえた現在の国際金融システムが揺らぐ中で、新システムの構築はできるのだろうか。  

 サブプライム問題をきっかけに米国を中心としたG7体制に不協和音が出てきたという論評をロイターが書いている。欧州勢は、野放図で自制心に欠ける米国経済システムに嫌気が差してきているし、台頭するBRICsはメンバーではないし、現実に適していないというのはわからないではない。

トルコ、大学でのスカーフ着用を解禁へ動く

Turkey's parliament has approved two constitutional amendments easing the ban on women wearing Islamic headscarves in universities.The issue is deeply divisive in Turkey, where the state is strictly secular, and protests are expected.The government said the ban meant many girls were being denied an education.

 トルコでは憲法で女子学生が大学でのスカーフ着用が禁止されていたのだ。女性のスカーフ着用はイスラムの決まり事で、イスラムを厳格に適用するイランでは逆に着用が義務づけられていると思ったけど、トルコは逆だったわけだ。

トルコでは1980年以降、世俗主義の守護者と自任する国軍の意向により大学でのスカーフ着用が禁止された。

 まあ、より自由なイスラム社会を、というか、欧米に近い社会を軍は目指したと言うことだろうか。だから、教育の場ではスカーフは不要どころか、禁止まで行ってしまったわけなんだろうけど。で、これって、どう読むべきなんだろうか。トルコはEU加盟を希望しているが、社会はイスラムを志向しているのだろうか。