TBS、上期に26億円の最終損失。利益が出ているのは不動産

TBSホールディングスが2日発表した平成22年9月中間連結決算によると、売上高は前年同期比5・1%減の1668億円で、最終損益は2期連続となる26億円の赤字となった。放送事業が低迷したほか、赤字幅が拡大したプロ野球横浜ベイスターズの不振などが影響した。番組と番組の合間に流すスポット広告の収入は回復しつつあるものの、番組ごとの広告収入はいまだに低迷しているという。

 横浜ベイスターズ売却問題が話題になっているが、TBSは大変そうだな。2010年度上期の最終損失は26億9200万円に膨らんでいる。決算資料を見ると、営業利益では18億8800万円の黒字になっているが、セグメント別では、放送が14億6300万円の赤字、映像・文化が4億4400万円の赤字、不動産が37億9900万円の黒字。利益だけでみれば、放送をやっている不動産会社みたいな状態。景気の低迷もあるけど、インターネットの登場に伴い広告市場が激変し、メディア受難の時代だなあ。
★参考
TBSホールディングス 2011年3月期 第2四半期決算資料 => http://t.co/8O0GUsb
平成23年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) => http://t.co/TBFkDik

米中間選挙、共和党が下院の過半数を奪う

オバマ米政権への事実上の信任投票となる米中間選挙は2日夜(日本時間3日午前)、全米各地で順次開票が始まった。米CNNテレビなど主要メディアは下院で野党・共和党が4年ぶりの過半数奪回を確実にしたと報道した。一方、上院では民主党が半数を確保することが確実となったと伝えた。オバマ政権は上下両院で与野党逆転という最悪の事態は避ける見通しとなった。

 上院は何とか守りきったものの、民主党は下院を失う。保守系ティーパーティ共和党の躍進を支えたということだろうか。そうなると、この時代に小さな政府を志向する勢力が影響力を持つことになり、経済政策、景気対策はさらに迷走し、米国経済は二番底の確率が高まるということだろうか。FRBだけが金融政策で頑張っても限界があるだろうし...。一方で、民主党下院のナンシー・ペロシ議長の影響力が削がれることは、オバマ大統領にとって良いことでもあるのだろうか。
 オバマ大統領は、期待に対する反動から失望も深く、上下院両院とも過半数割れとの見方もあっただけに、この結果は次善といったところだろうか。しかし、共和党も右にしか頼れないという構造になってしまっているんだなあ。

モデルズ・オブ・ランウェイ

 第6シーズンに入った「プロジェクト・ランウェイ」のスピンオフ番組。モデルの側から「プロジェクト・ランウェイ」とデザイナーを見る。これが意外と面白い。モデル側から見たデザイナーの好き嫌いもわかるし、一方で、デザイナー同様、モデルの性格もきつい。大人のモデルもいれば、子供みたいな性格のモデルもいるし、派閥もできてくる。優秀なデザイナーと組んだモデルや複数のデザイナーから声をかけてもらっているデザイナーは余裕の表情。人間ドラマがある。この番組のために、今回は毎回、モデルがデザイナーの指名で選ばれる仕組みになっている。
★オフィシャルサイト
 http://www.wowow.co.jp/extra/runway/models.html

小沢一郎氏は若いというか、子供みたいというか...

民主党小沢一郎元代表は3日午後、インターネットの番組に出演し、資金管理団体政治資金規正法違反事件をめぐる自身の国会招致問題について、「裁判所の手続きに入っている。三権分立から言えば、司法で取り上げているものを立法府が議論するのは妥当ではないし、必要ではない」と述べた。小沢氏には、野党が証人喚問を要求、民主党執行部は衆院政治倫理審査会(政倫審)での決着を模索しているが、小沢氏の発言はいずれへの出席も拒否したものだ。

 インターネットを使った情報宣伝活動とは、小沢一郎さんは若い!...。という気持ちと、党の幹事長にも代表にも会わなずに、自分のお気に入りのメディアにだけ出るというのは内弁慶というか、大人気(おとなげ)ないというか、子供みたいというか...。結局、司法も嫌、立法府も嫌、と言っているように聞こえてしまうのだが...。こうして政府も国会もぐじゃぐじゃになり、日本のシステムは自壊していくのだろうか。ひとつの文明が滅びるときは外部要因ではなくて内部要因というが、わかるような気がしてくる。米国嫌い、ロシア嫌い、中国嫌い、それぞれの「嫌い」系の人たちが外敵による国難を主張するが、実際に起きていることは、日本自体が内側から壊れ始めているようにみえてくる。

2012

2012  スタンダード版 [DVD]

2012 スタンダード版 [DVD]

 「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」に続く、ローランド・エメリッヒ監督の地球破滅パニック映画。だんだんスケールが大きくなったというか、荒唐無稽度が加速したというか、ともかく、これでもこれでもかと破壊しまくる映画。一方、主人公たちは何があっても危機を乗り越え、ウッソーという展開。SFX満載のジェットコースター映画だなあ。このウソ臭さに耐えられないか、それとも、遊園地のアトラクションと思うかで評価は変わってきそう。ともあれ最後まで引っ張って見せてしまう腕力はある。
 完全な受け狙いの映画だが、ノアの方舟のような人類を救う船を受注したのは中国で、製造能力の高さと速さを見せつける。一方、日本の首脳は難民を船に乗せるかどうかの各国首脳の判断でも大勢に従って頷くだけ。こんな風にみられているのか、中国に負けているなあ。寂しいなあ。
 主演はジョン・キューザック。悪役の政府高官役にオリヴァー・プラットイエローストーン公園の予言者のような人間にウディ・ハレルソンが出ているのがうれしい。
インデペンデンス・デイ [DVD] デイ・アフター・トゥモロー [DVD]