内閣改造でも野田政権の支持率は回復しないーー各社が世論調査

 野田政権の内閣改造を受けて各社が実施した世論調査の内容が相次いで発表されている。まず、読売新聞...

野田改造内閣の発足を受け、読売新聞社は13日から14日にかけて全国世論調査(電話方式)を実施した。内閣支持率は37%で、前回調査(昨年12月10-11日実施)の42%から5ポイント下がった。不支持率は51%(前回44%)に上昇して初めて5割を超え、2か月連続で支持率を上回り、支持率下落に歯止めがかからなかった。今回の内閣改造を「評価しない」は49%で、「評価する」35%より多かった。

 岡田克也氏の副総理起用は52%の指示を受けているが、野田内閣の支持率自体は低下。不支持率は5割を超えている。
 続いて、朝日新聞の調査では...

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ニューヨークの美術館。MoMAは1割減、メトロポリタンは過去最高と明暗

ニューヨーク近代美術館 (MoMA)の入館者数が昨シーズンに11%減少し約280万人となった。東欧出身のアーティスト、マリーナ・アブラモビッチによる長時間にわたって体を動かさないパフォーマンスや映画監督のティム・バートンのデザイン画などの展覧会で盛況だった前の年とは明暗を分けた。一方、メトロポリタン美術館の入館者数は過去最高の約560万人に増加。デザイナーの故アレキサンダー・マックイーンがデザインした風変わりな衣服やアクセサリーが注目を集めた。両美術館は2010年7月-11年6月の年次報告書と財務報告書を発表した。

 美術館も企画で入場者が大きく左右されるのだな。昨シーズンのニューヨーク美術界。ニューヨーク近代美術館MoMA)が1割、入館者を減らす一方で、メトロポリタン美術館は過去最高。でも、企画を見ると、ティム・バートンであったり、アレキサンダー・マックイーンであったり、映画とかファッションとか、大衆性を持った世界なのだな。このあたり、東京都現代美術館MOT)が夏休みにジブリやディズニー関係の企画で人が溢れているのと同じ構図かもしれない(だから、夏場にはMOTには近づかないのだが)。
メトロポリタン美術館 => http://www.metmuseum.org/
ニューヨーク近代美術館 => http://www.moma.org/

ニューヨーク美術案内 (光文社新書)

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シュレック・フォーエバー

シュレック フォーエバー [DVD]

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 シュレック・シリーズの第4作にして最終編。旅行した時、飛行機の中で半分見かけで終わっていたのを、WOWOWで放映したので全部、見る。シリーズというのは、回が進んでいくと、お決まりのキャラクターを楽しむようになる。いつものようにラストの全キャラクター揃ってのダンスが楽しい。というわけで、これはこれで面白いのだが、やはり第1作の驚きはない。
シュレック [DVD]

抵抗--死刑囚の手記から--

抵抗-死刑囚は逃げた [DVD]

抵抗-死刑囚は逃げた [DVD]

 ロベール・ブレッソン初期の名作。ナチ占領下のフランスで、捕らえられ、銃殺刑を宣告されたレジスタンスの若者が脱出するまでをドキュメンタリータッチで描く。フランス映画史の本を読んでいると、必ずといっていいほど出てくる映画だが、初めて見た。ブレッソンはプロの俳優を使わずに作品をつくることで有名だが、これも素人の学生を主演に起用したという。描写は精緻をきわめ、リアリティがある。脱獄モノの古典であると同時に、モデルといえるかもしれない。こうした精緻な描写がその後の脱獄モノのスタンダードとなっているともいえる。
 で、副題はWOWOW放映時は「死刑囚の手記から」だが、DVDのほうは「死刑囚は逃げた」になっていた。原題は「Un condamné à mort s'est échappé ou le vent souffle où il veut」。ネットなどで訳を調べてみると(フランス語は習ったけど、大方忘れてしまったなあ)、「脱出した死刑囚、あるいは、風はその思いのままに吹く」というところだろうか。「le vent souffle où il veut」はヨハネ福音書3章8節からの引用で、「風は欲するままに吹く」という訳もあるらしい。原題に「レジスンス」が入っているのかと思ったら、違った。死刑囚の手記というよりも、DVDの「死刑囚は逃げた」のほうが近いんだな。でも、「逃げた」と言い切ると、映画の緊迫感は失われるなあ。フランス映画は悲劇で終わるものが多いから、最後に失敗する結末もあるかと思って見ていたし...。
 で、この映画の主役を演じた学生、フランソワ・ルテリエはその後、監督になったのだな。で、監督したのが「さよならエマニエル夫人」。人生、わからないものだなあ。ブレッソン風の映画監督にはならなかったのだ。
シネマトグラフ覚書―映画監督のノート

シネマトグラフ覚書―映画監督のノート