あの「薔薇族」が廃刊

同性愛専門誌の草分け的存在として、33年間続いてきた月刊誌「薔薇(ばら)族」が今月発売中の382号を最後に廃刊されることが決まった。伊藤文学編集長(72)は「不況で広告収入が激減し、これ以上の経営は困難と判断した」と話している。

薔薇ひらく日を―『薔薇族』と共に歩んだ30年 編集長「秘話」 読んだ人は少ないだろうけど(ぼくも読んだことがないけど)、どんな雑誌かはだれもが知っている、あの「薔薇族」が廃刊。固定層を持っていそうな雑誌だけど、苦しかったんだなあ。読者も高齢化してしまったんだろうか。朝日の記事によると<薔薇族は71年7月の創刊。「男同士の愛の場所は薔薇の木の下だった」というギリシャ神話から引用した>という。なるほどねえ。そんな由来があったのだ。文学的だなあ。1971年かあ。70年安保の次の年。大阪万博の翌年ねえ。そのころとは同性愛に対する社会の空気もずいぶん変わった。でも、編集長は72歳かあ。ご苦労様でした。