三島由紀夫の「会計日記」

昭和を代表する作家、三島由紀夫(1925〜70)の46〜47年の日記が2日から、山梨県山中湖村三島由紀夫文学館で公開される。三島の日記が見つかったのは初めて。文学者を志す若き日の行動が細かく記述され、愛憎相半ばした太宰治との接触や代表作「仮面の告白」に登場する“運命の女性”との再会など、三島文学の核心に触れる内容に満ちている。

 金銭出納帳が行動記録になる。そんな三島由紀夫の「会計日記」が発見されたのだそうだ。カネの流れを追うのが一番面白いかも。何を買うかで、そのころの関心とか、価値観もわかるし。紙の時代には、こうした資料の発掘があるわけだが、デジタルの時代はどうなるのだろう。紙のように残らない。保存用のメディアは永遠とはいえないし…。有名作家が若い頃に書いていた匿名のブログのデータがどこかのパソコンのハードディスクにダウンロードされていたのが発見された、とか言うことになるのだろうか。