ブッシュ政権のCIA情報漏洩疑惑が明るみに

米連邦大陪審は28日、チェイニー副大統領の側近のルイス・リビー首席副大統領補佐官(55)を偽証などの罪で在宅起訴した。ホワイトハウス高官が中央情報局(CIA)工作員の機密情報をメディアに漏洩(ろうえい)した疑惑で、連邦捜査局FBI)や大陪審に虚偽の証言をしていたと認定した。外交や安全保障などの政策立案で大きな影響力を発揮してきた政権中枢の高官が起訴され、ブッシュ政権は大きな打撃を受けている。

 政敵にダメージを与えるためならば、国家機密を漏洩してもかまわない。ブッシュ政権モラルハザードぶりが露呈された。メディア操作の実態も明るみに。マイケル・ムーアに言わせれば、金持ちによる金持ちのための金持ちの政権の腐敗の象徴と言うことになるんだろうな。しかし、ねえ。国家機密をメディアに漏らして政敵を攻撃するというのは、乗せられるメディアもメディアだし、政府高官の倫理観の欠如も相当なもの。ブッシュ政権の方々は、ロバート・ケネディの「13日間」でも読んだ方が良いんじゃないだろうか。