ロシアの反プーチン亡命者が変死(毒殺?)

ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)がロンドンで変死した事件は、大量の放射性物質ポロニウム210が検出されたことで、スパイ小説もどきの展開を見せている。英メディアはロシア情報機関犯人説から、反体制派による反プーチン宣伝目的の殺害説まで、さまざまな憶測を伝えている。「誰がリトビネンコ氏を殺したのか」の謎は深まるばかりで捜査は難航しそうだ。

 先日、やはりプーチン政権を批判していた女性ジャーナリストが殺害されたとも思ったら、今度は放射性物質を使った“毒殺”。女性ジャーナリストも以前、毒殺されかけたことがあったという話だから、当然ながら、疑いの目はプーチン周辺に。そんな見え透いたことをするのか、という気もするし、そんなことさえ気にしないくらい傲慢になってしまっているのか、という気もするし、奇っ怪な事件に。舞台がロンドンというのも、英国情報部にすれば、自分の庭で起きた事件だけに頭に来ているのだろうな。

ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先の英国で毒殺された事件で、英政府は24日、同氏が放射性物質を盛られた可能性が強まったのを受け、「コブラ」と呼ばれる国家有事に対応する担当閣僚らによる緊急治安会議を開き、対応を検討した。会議を受けて、ロシア政府に捜査に関連するあらゆる情報を提供するよう要請、同事件は外交問題に発展した。

 ほら、上の記事を読んでも、やっぱり、むかついている。メンツもあるしなあ。しかし、冷戦時代のような話。あのときも、亡命者の毒殺をKGBが仕掛けているといわれていたが。それこそ、007の「カジノ・ロワイヤル」の時代に戻ってしまった感じ。映画ではなくて、原作のほう。英国情報部が暗殺などを行うソ連の情報部を敵としていた時代に。